冬のショベルメンテナンスのヒント！

冬のショベルメンテナンスのヒント！

1、適切なオイルを選ぶ

ディーゼル燃料は、低温環境では密度、粘度、流動性が増加します。ディーゼル燃料は分散しにくいため、微粒化が不十分で不完全燃焼となり、燃料消費量の増加と効率の低下につながり、ディーゼルエンジンの出力と経済性に影響を与える可能性があります。

したがって、掘削機は冬季には流動点が低く着火性の良い軽質ディーゼル油を選択する必要があります。一般的に、ディーゼルの凝固点は、現地の季節の最低気温より約 10 ℃低いはずです。必要に応じて、0 グレードのディーゼルまたは 30 グレードのディーゼルを使用します。

温度が低下すると、エンジンオイルの粘度が高くなり、流動性が悪くなり、摩擦力が増大するため、クランクシャフトの回転抵抗が増大し、ピストンやシリンダーライナーの摩耗が増大し、ディーゼルエンジンが始動しにくくなります。

潤滑グリースを選択する場合、高温時には蒸発損失の少ない粘度の高いグリースを選択することをお勧めします。気温が低い冬には、粘度が低く、粘稠度が薄いオイルを選択してください。

2、メンテナンス中は水分補給を忘れずに

油圧ショベルが冬期に入ると、シリンダーライナーやラジエーターの損傷を防ぐために、エンジン冷却水を凝固点の低い不凍液に交換することも重要です。掘削機の設備を一定期間停止した場合は、エンジン内の冷却水を空にする必要があります。水を排出する際には、冷却水を早く排出しすぎないように注意することが重要です。高温で冷気に本体がさらされると、急激に縮んで割れやすくなることがあります。

また、水抜きの際は本体内部に残った水を十分に排出し、凍結膨張による本体割れの原因となります。

3、冬期掘削機も「準備活動」が必要

ディーゼルエンジンが始動して火がついた後は、すぐに掘削機を負荷運転に入れないでください。掘削機は予熱準備作業を行う必要があります。

長期間点火されていなかったディーゼル エンジンは、体温が低く、オイルの粘度が高いため、深刻な磨耗が発生する可能性があり、オイルがエンジンの可動部品の摩擦面を完全に潤滑することが困難になります。冬にディーゼルエンジンを始動して火がついた後は、3〜5分間アイドリングし、その後エンジン回転数を上げてバケットを操作し、バケットとスティックを一定時間連続して動作させることをお勧めします。冷却水温度が60℃以上になったら負荷運転に入れてください。

掘削中は保温に注意

冬季の建設であっても、冬季の修理のための停止であっても、機器の主要コンポーネントの断熱に注意を払う必要があります。

冬季工事が完了したら、エンジンに断熱カーテンと断熱スリーブをかぶせ、必要に応じてボードカーテンを使用してラジエーターの前の風を遮断する必要があります。一部のエンジンにはオイルラジエーターが装備されており、オイルがオイルラジエーターを通過するのを防ぐために、変換スイッチを冬季の低温位置に切り替える必要があります。油圧ショベルが動作を停止した場合は、ガレージなどの屋内エリアに駐車してみてください。